☆特別イベント上映 <澤登翠さん活弁大会>
3月18日(日) 13:40開場 14:00開演

『東京行進曲(縮尺版)』
1929年/22分/白黒
原作:菊池寛
出演:夏川静江/一木札二/高木永二
大ヒットした公開当時は十巻あったとされる長編だが、現存するフィルムは20分ほどの短縮版で、貧民窟に暮らす美貌の孤児・道代をめぐる物語。
印刷工場で働く心優しい道代は、失業した叔父の家を助けるため芸者になり、執拗に言い寄る藤本を拒み通し、彼の令息、良樹と相愛の仲になる。ところが、道代は藤本と芸者の間の娘、従って良樹の異母妹、という恐るべき秘密が明らかに!
公開版では原作どおり藤本の令嬢のモガ、早百合を中心とする物語が道代の物語と並行していた。「崖上のプルジョワと崖下のプロレタリア」を具現する二人のヒロインを対置した本作は、幻の傑作『都会交響楽』とともに、溝口の傾向映画時代を代表する作品。

『瀧の白糸 (復元版)』
1933年/101分/白黒
原作:泉鏡花(『義血侠血』)
出演:入江たか子/岡田時彦/村田宏寿
映画は、入江扮する滝の白糸が、楽屋で化粧をする間に、馬丁の欣弥との出会いを回想するところから始まる。
この時期の溝口がフラッシュバックによる話法の複雑化に野心を注いでいたことがうかがえる。また、モガ役の多かった大柄な入江たか子にあえて明治の水芸人を演じさせるという発想の大胆さも見逃せない。ここでの馬車と人力車の競争に見られるような火花散るがごとき活劇性の炸裂は、ショット数の多さや目まぐるしいぼどに激しいキャメラ移動と相俟って、溝口といえば対象を非情に突き放した長回しという先入観を快<打ち砕いてくれる。
岡田時彦はこのときすでに結核を悪化させており、1934年、32年の短い一生を閉じた。
活弁大会特別料金 前売 \1,800
当日 一般\2,000 学生\1,500 シニア・RCS会員\1,800
澤登翠さん
サイレント映画に「語り」を添え観客を楽しませる、日本独自の“活弁”キャリア30年以上の澤登さんは、その伝統芸を継承し、現代に生きる弁士としても
新たな境地を開拓し続けています。フランス、アメリカ、イタリアなど海外公演も行い、
活弁の魅力を世界に広めています。
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