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没後50年特別企画
“溝口健二の映画”
世界でもっとも美しい
珠玉の傑作を連続上映!
日本人がもっとも知らない、世界の偉人・溝口健二
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黒澤明、小津安二郎とならび、日本が生んだ最も偉大な映画監督、溝口健二。1952年の『西鶴一代女』から『雨月物語』(53)、『山椒大夫』(54)とヴェネチア映画祭で三年連続の国際賞受賞という空前絶後の偉業を達成、世界のミゾグチとしてその名を轟かせる。その後の多くの世界の映像作家たちに影響を与えるとともに、日本映画の黄金期を創出した。
溝口の影響を口にする作家は、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメール、ベルナルド・ベルトルッチ、アキ・カウリスマキ、アンドレイ・タルコフスキー、ジャック・リヴェット、テオ・アンゲロプロス、ヴィクトル・エリセなど錚々たる顔が並ぶ。溝口の映画は今でも世界のどこかで上映されており、昨年発表された米TIME誌のベスト映画100に代表作『雨月物語』が選出されるなど、その人気は全く衰えることがない。
没後50年の節目の2006年より、『溝口健二の映画』と銘打たれた約15年ぶりとなる大規模な映画祭が全国各地にて開催中!京都みなみ会館では、「溝口健二入門編」となる代表作13作品(プラス関連作1作品)をラインナップ。特に、宮川一夫キャメラマンと組み世界で絶賛された後期8作品を、全てニュープリントにて上映します。
その完成された映像美と、今なお観客の心を捉えて離さない時代を超えていく“モダニズム”の魅力に溢れた、日本の至宝とも言うべき「溝口健二の映画」。その魅力をスクリーンでたっぷり味わうことのできる貴重な機会となる本映画祭を是非ともお見逃しなく!
溝口健二 1898年、東京生まれ。
1920年、監督助手として日活向島撮影所に入社。23年、『愛に甦る日』で監督デビューを飾る。『紙人形春の囁き』『狂恋の女師匠』(26)で注目され、『滝の白糸』(33)、『浪華悲歌』『祇園の姉妹』(36)、『残菊物語』(39)とリアリズムに裏打ちされた傑作を次々と完成させるが、以降、長いスランプに陥る。52年、背水の陣で臨んだ『西鶴一代女』で低迷期を脱出、ヴェネチア映画祭国際賞を受賞。大映専属となった翌53年からは、宮川一夫(撮影監督)という才能を得て、『雨月物語』(53)、『山椒大夫』(54)のそれぞれでヴェネチア映画祭銀獅子賞を受賞。三年連続でヴェネチア映画祭受賞という偉業を成し遂げて、世界中にミゾグチの名を轟かす。その後も『近松物語』(54)、『新・平家物語』(55)などの傑作を連発するが、『楊貴妃』撮影の頃より体調の不調を訴え、56年8月24日に急逝。享年58。その年に公開した『赤線地帯』(56)が遺作となった。監督生活34年で約90本を完成させたが、現存するものは30数本のみ。
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1/6(土) |
7(日) |
8(祝・月) |
9(火)・10(水) |
11(木)・12(金) |
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1/13(土) |
14(日)・15(月) |
16(火)・17(水) |
18(木)・19(金) |
20(土) |
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1/21(日) |
22(月) |
23(火)・24(水) |
25(木)・26(金) |
27(土) |
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28(日)・29(月) |
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当日一般\1,500 学生\1,300 高校生・小中シニア・RCS会員\1,000
3プログラムセット券(劇場窓口のみポストカードセット付・限定数)大人\3,600/学生\3,000
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お遊さま *ニュープリント
1951年/95分/白黒
原作:谷崎潤一郎 脚色:依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:田中絹代/乙羽信子/堀雄二
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3人の男女が織りなす“こころ気高き”三角関係
若き骨董商の慎之介は、お見合い相手のお静ではなく付き添いの姉、お遊に惹かれてしまう。お静は、慎之介がお遊に惹かれていることを知り、二人の橋渡し役になることを心誓うのだが・・・。谷崎潤一郎中期の傑作「芦刈」を映像化。嵐山、長谷寺といった美しいロケーションを背景に、3人の男女の複雑な感情のひだを宮川一夫の流麗なキャメラが切り取っていく。宮川一夫のキャメラを得て、以後新境地・溝口の快進撃が始まった!
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雨月物語 *ニュープリント
1953年/97分/白黒
原作:上田秋成 脚本:川口松太郎/依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:京マチ子/水戸光子/田中絹代/森雅之
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男は大きな野心を抱き、女は小さい幸せを望んだ
戦乱の到来を契機に大商いを目論む陶器の名工源十郎と、侍として立身出世を夢見る弟の藤兵衛、そして息子と家族3人で貧しくともささやかな幸せを望む妻。そんな三人の命運を、やがて荒廃した時代が飲み込んでいく・・・。上田秋成原作の「雨月物語」を題材に、最高のスタッフ、キャストを揃えて映画化。思わずため息の零れる映像美と、人間の愚かさをまっすぐに捉えた胸に迫るストーリー。世界の映像作家に影響を与えた名シーンが続出し、日本映画という枠を超えた世界的な傑作!
*第14回ヴェネチア映画祭 銀獅子賞、イタリア批評家賞、第28回アカデミー賞白黒衣装デザイン賞
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祇園囃子 *ニュープリント
1953年/85分/白黒
原作:川口松太郎 脚本:依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:木暮実千代/若尾文子
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京都・祇園に息吹く芸者たちの喜怒哀楽
古くから文人たちに親しまれた花街、京都の祇園町。この街では名が知れた、義理と人情に生きる芸者・美代春に、みすぼらしい姿の少女・栄子が舞妓志願にやってくる。どんな苦労でもするという栄子の思いに打たれ、美代春は身を引き受けることにするのだが・・・。艶麗な姉芸者を演じるベテラン木暮実千代と若き舞妓を演じる新人若尾文子が、役柄とオーバーラップし、映画に深みを与える。女性映画を最も得意とする溝口の本領が発揮された珠玉の一作。
*ブルー・リボン男優助演賞、女優助演賞
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山椒大夫 *ニュープリント
1954年/124分/白黒
原作:森鴎外 脚色:八尋不二/依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:田中絹代/花柳喜章/香川京子
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もう一度、母さんに逢いたい・・・
安寿と厨子王の兄妹は、人攫いの罠にかかり豪族山椒大夫の許に売られてしまう。奴隷となった二人は過酷な労働を課せられながらも、母親との再会を望む日々を送る。それから十年、新しく買われてきた奴隷が口ずさむ唄に、自分たちの名前が呼ばれているのを耳にする。有名な民話を元にした森鴎外の同名小説を、徹底したリアリズムと完成された映像美で映画化。人権問題と家族の絆をテーマに、厳しい人の世の哀しみと喜びを描く文芸大作! 本作でヴェネチア映画祭三年連続受賞という偉業を達成。
*第15回ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞
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噂の女 *ニュープリント
1954年/84分/白黒
脚本:依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:田中絹代/久我美子
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花街で生きる母と、母の生業を嫌う娘。二人は同じ人を愛してしまう・・・
京都・島原で置屋を女手一つで切り盛りする初子の下へ、東京から婚約直前であった娘、雪子が自殺を図って戻ってくる。初子は思いを寄せる年下の医者、的場に娘を診せる。雪子はいつしか親密となった的場に、母親の仕事のために婚約が破棄され自殺に及んだことを打ち明ける・・・。田中絹代演じる古き遊楽街の住人である母親と、久我美子演じる現代的な風貌の娘。生き方で対立する母子が、同じ男を好きになるというドラマティックな展開に目が離せない。溝口得意の遊郭ものの秀作!
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近松物語 *ニュープリント
1954年/102分/白黒
原作:近松門左衛門 脚本:依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:長谷川一夫/香川京子/進藤英太郎
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生きるも死ぬも、そなた一人・・・
大経師の手代・茂兵衛は、師の後妻おさんと不義密通の汚名を着せられる。師の怒りを買い、家を逃げ出した二人は、入水自殺を考えるが、いつしか真実の愛が芽生え、命懸けの逃避行を続けることに・・・。近松門左衛門の「大経師昔暦」に井原西鶴「好色五人女」を合わせ映画化。死罪に値する不義の関係を貫き、捕われて刑に処されるまで愛を誓い合う二人の姿には、思わず涙を零さずにはいられない究極の純愛映画である。長谷川と溝口の初顔合わせは、静謐な中にも緊張感みなぎる傑作へと昇華した。
*ブルー・リボン賞監督賞、音楽賞 文部省芸術選奨受賞(溝口健二)、日本映画技術賞撮影賞、照明賞
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新・平家物語 *ニュープリント(デジタル・リマスター版)
1955年/108分/カラー
原作:吉川英治 脚本:依田義賢/成澤昌茂/辻久一
撮影;宮川一夫
出演:市川雷蔵/久我美子/林成年/木暮実千代
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いざ、権力に弓引かん
武家台頭の象徴、平忠盛の長男清盛は、忠盛に肩入れして謹慎された藤原時信を訪ね、時信の娘時子に出遭い心惹かれる。そんな折、清盛は実の父親は白河上皇であると耳にする・・・。出生の秘密を抱えた清盛の相克、権威へと立ち向かう反逆心、そして恋。時の権力が貴族から武家へと移りゆく時代を背景に、一人の青年の自分探しを描いた本作は、圧倒的なスケールの中で屹立した魅力を放つ。吉川英治の長大な原作を、三部作構想の一作目として映画化。市川雷蔵はこの一作で俳優としての魅力を開花した。
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赤線地帯 *ニュープリント
1956年/86分/白黒
脚本:成澤昌茂/芝木好子
撮影:宮川一夫
出演:京マチ子/若尾文子/木暮実千代/三益愛子
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華やかなネオン輝く不眠の街・・・ 女が知らない、女の世界
男たちが一夜の快楽を求めさまよう歓楽街の一角、サロン「夢の里」では、金が総てと悟る売れっ子のやすみ、浪費家で街娼上がりのミッキー、失業中の夫を抱え家から通うハナエ、子供のため住み込みで働くゆめ子などが、それぞれのやり方で客引きに勤めていた。しかし、折から国会に提出された売春禁止法案がこの街に波紋を呼ぶ・・・。売春廃止法案の発効前夜。赤線地帯と呼ばれた娼街で、力強く生き抜く女たちの傑作群像劇。大映が誇る豪華キャストで描いた溝口女性映画の最高峰にして、遺作。
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雪夫人絵図
1950年/86分/白黒
原作:舟橋聖一 脚色:依田義賢/舟橋和郎
出演:木暮実千代/上原謙
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華族のお嬢様だった雪がサディスティックな夫に苦しめられながらも、体では夫を求めずにはいられないという、女の葛藤と苦悩を濃密なエロティシズムで描き出す。数ある溝口の作品群の中でも最も官能的。端正な溝口美学に濃密なエロスが漂うメロドラマの傑作!
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夜の女たち
*フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
1948年/73分/白黒
原作/久坂栄二郎
出演:田中絹代/高杉早苗
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戦争で夫を失い、子供も結核で亡くした房子は、街娼婦へと身を落とす・・・。大スターの田中絹代が娼婦を演じるということも大きな話題に。大阪の天王寺や新世界裏の荒廃した街々に大胆なロケーションを敢行。けわしい社会の波浪にもまれ、転落の道をゆく女たちのすさまじい生態をリアルに描写。
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西鶴一代女
1952年/137分/白黒
原作:井原西鶴 脚本:依田義賢
出演:田中絹代/三船敏郎
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江戸時代の京都。宮中に仕えるお春は、他家の若侍と恋に落ちるが、身分違いの恋愛を禁じる法により、家族ともども京を追放され
る。その後も周囲の男たちに食い物にされていく…。転落していく女性の視点から、男性封建社会を徹底的に批判した傑作。本作でヴェネチア国際映画祭監督賞を受賞。
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楊貴妃 *ニュープリント
1955年/98分/カラー
脚本:陶秦/川口松太郎/成澤昌茂/依田義賢
出演:京マチ子/森雅之/山村聡/小沢栄
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溝口初のカラー作品は、豪華絢爛の宮廷劇。白楽天の「長恨歌」に基づいて、玄宗皇帝が楊貴妃を溺愛したために国を滅ぼしたとされる史実を、美術・衣装に慎重な歴史考証を重ねて映像化。その一方、史実にとらわれない皇帝と楊貴妃の愛を描き、美しい情感溢れる大作を創出した。
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歌麿をめぐる五人の女
*フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
1946年/95分/白黒
原作:邦枝完二
出演:坂東簑助/田中絹代/坂東好太郎
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江戸の浮世絵師、歌麿と交渉を持った数多くの女性のうち5人を依田が選んで脚色。歌麿という人物を掘り下げるよりは江戸風俗の描写に重きを置き、封建社会批判の中にも軽妙なムードが感じられ、田中絹代が珍しく気性の荒い女を演じている。
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関連作品(原作:溝口健二)
大阪物語 *ニュープリント
1957年/96分/白黒
監督:吉村公三郎
出演:市川雷蔵/香川京子/中村玉緒/勝新太郎
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井原西鶴の「日本永代蔵」「世間胸算用」「万の文反古」をまとめた溝口の原作を、オールキャストを揃えて映画化。元禄時代。夜逃げした農民・仁兵衛は、大阪の船着場に落ちている米を拾ううちに大金持ちとなる。しかし苦労してお金を貯めたゆえ、徹底したドケチな性格になっていたのだった…。
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主催:「溝口健二の映画」京都上映実行委員会
共催:コミュニティシネマ支援センター/(財)国際文化交流推進基金(エース・ジャパン)/東京国立近代美術館フィルムセンター
問合せ先RCS
tel.075-342-4050
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